「あ・お・い・く・ま、細腕繁盛記！」

昨日の１０月１０日。
いつもの秋田からの団臨で５８３系が長野まで入線しました。
この時期では日の出の時間がグッと短くなってしまうために、黒姫以北での撮影は大変になります。
昨日はそれにもまして予想していた以上に濃い霧に包まれてしまい、あえなく断念・・・。



黒姫駅での入線で観察を含めて撮影することに。
ハイビームが霧の中で拡散して、自分の中での課題だった「霧の中からヌッと出てくる姿」は最後まで納めることは出来ずに・・・。



細かく観察すると至るところがやはりボロボロなのは少し寂しいですね。



駅撮り終了後は、牟礼駅近くの出口なら霧は晴れているだろうと踏んで移動しますが、太陽が上がると共に青空が見えてきました。うまくいけば、思いでのあの場所でもしかしたらこれで最後になるかもしれない５８３を見送ることが出来るかもしれない。
と、思い立って引き返し、永原カーブへ。
刈り残った稲穂が光を受けてくれれば。と淡い期待を込めましたが残念ながらまた霧が濃くなってしまって。
薄くヴェールをかぶったような５８３を見送りました。



写真としては失敗でしたが、意味のある撮影になりました。
何度も繰り返すようですが、昨年脳出血であっという間に天国に旅立ってしまった親友と、いつも５８３がやってくるときには打ち合わせなんかしなかったのですが「どこにいます？」と必ず電話をくれて、一緒に追いかけました。

写真は彼の方がずっとうまくて悔しかったんですが、ちょうど一年前のこの時期もこの場所で一緒でした。

３月の北陸新幹線開業に伴って、豊野以北の信越線はしなの鉄道・北しなの線に移管されます。
妙高高原以北は新潟の第三セクターに。
もうＪＲの５８３系も、廃車の噂も流れもしかしたら本当にこれが最後になるかもしれません。
思いでの５８３系を最後は思い出の場所で見送ることがで来て、これはこれでよかったんじゃないかと自分を納得させました。
やつもきっとどこかから眺めていたかもしれませんね。
「最後、霧じゃねｰか。ざまー！」とか憎まれ口たたきながら。
やかましいわ！(^^;;